ダッコちゃん人形のブームは差別問題で製造中止になってしまったがそれで終わりではなった!

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タカラートミー当時はタカラ)が製造したダッコちゃん人形

人気に火がついて大のヒット商品になって

多くの人に愛された玩具なのです。

ダッコちゃん人形は、空気を入れて膨らませるビニール製の人形で、

両手足が輪になっている形なので、

ダッコちゃん抱っこちゃん)という名前からも想像出来ますが、

腕などにぶら下がるように抱きつくような感じになるのです。

ダッコちゃんの人気

デザインも腰みのをつけた黒人の子供のような愛らしい姿で、

誰にでも広く親しまれました。

その上、ファッション性にも長けていたことから

人気は子供ではなく、若い女性から火がつきました。

おしゃれな若者がまるでアクセサリー感覚で

ダッコちゃんを腕に抱きつかせて街を歩いたりした光景が

あちらこちらで見かけられました。

マスコミの取材対象となったことからテレビに取り上げられるまでになり、

結果デパートでは品切れ状態が続くほどになりました。

ここまで人気が上がる事で、現在も同様の問題が起こったりしていますが、

当時も定価の数倍の価格で売られたり、

デパートが発券した販売の為の整理券をダフ屋までもが

登場する騒ぎとなったりしたのです。

製造が間に合わないほどの売れ行きがあって、

構造的にはシンプルなデザインのために

偽者も流通し始める事態となったのです。

本物のダッコちゃんの目は特殊なシールでできていて、

見る角度によってウインクをしているように見えるのが

腕に抱きつくようなデザインと共に最大の特徴なのですが、

偽者の中にはただのシールだったりして、

本物と偽者の見分ける判断の目安となりました。

このように爆発的なヒット商品となったダッコちゃんですが、

その人気は日本のみに限らずに海外でも紹介され

世界各国に輸出されるまでになりました。

ダッコちゃんの差別問題

このように世界中で注目を浴びたダッコちゃんなのですが、

そうすると、色々な意見が出てくるのも自然な事かもしれませんが、

ダッコちゃんの容姿に対して黒人蔑視との

批判の声が上がり始めたのです。

企業サイドは、

「ダッコちゃんは黒人がモデルではなく日焼けした子供のデフォルメ」

との説明をしたそうですが、

徐々に売り上げが落ち込んできた事もあって製造中止となりました。

このダッコちゃんの黒人への差別問題が勃発したことが

きっかけになったかは定かではありませんが、

黒人の差別問題が活発になり始めて、

同年に『黒人差別をなくす会』が結成されて

黒人差別の抗議の声が大きくなったことで

漫画やアニメなどで黒人を想像させるような描写などの自粛をするようになり、

ダッコちゃんに伴って販売されていた多くのグッズも

カラーを変更したり、販売中止や回収するまでの

社会問題となってしまいました。

私が幼少の頃大好きだった絵本にも黒人を題材にした絵本がありました。

最近では考えられない描写なのでしょうが、

私はその絵本が大好きで、毎日のように読んでいた記憶があります。

ダッコちゃんにしても、私の思い出の絵本にしても、

愛されているのに差別‥と、捕らえられるのは

私個人としてはなんとなく寂しく思えます。

勿論、悪意があって人権を否定するようなものは

差別と言われても仕方ないと思います。

ですが、ダッコちゃんはそういう意図で製造されたのではないはず。

ダッコちゃん以外でも、人種差別との指摘から

姿を消してしまったものがあります。

例えば、上で私が幼少の頃に大好きだった絵本も

そういう問題で絶版してしまいました。

また、

現在でも多くの人に愛され続けている乳酸飲料のパッケージも

その様に問題化されてトレードマークの変更を余儀なくされたという

歴史があるのです。

ダッコちゃんの復活

色々とあったダッコちゃんですが、2000年に復活を遂げています。

2000年当時のタカラの社長が、

ダッコちゃんの復活!を社命に掲げたのをきっかけに

ダッコちゃん復活プロジェクトが社内に立ち上がったそうで、

翌2001年に現実化となり「だっこちゃん」(だっこちゃん21)の名で

復活を果たしたのです。

その形は初代のダッコちゃんとは違って、

人種差別と指摘された要素は取り払って

頭はとんがり、尻尾もある架空のキャラクターというものに

変化しました。

色もカラフルになり、ピンクやブルーなども加わりました。

その後は応用をきかけて、ダッコちゃん同様の仕組みで

腕などにつかまる事のできるカブトムシやテレビアニメで人気の

キャラクターなどの玩具も製造されるまでになりました。

出典 www.tbs.co.jp

まとめ

ブームには必ずと言っていいほど終わりがあります。

ですが、ダッコちゃんの爆発的なヒットの終幕には

黒人差別としての問題が関係してしまったのは残念ですよね。

私はブラックミュージックも大好きですし、

海外の大好きな黒人俳優さんもいます。

友人にはブラックミュージックをこよなく愛し、

長年の夢を実現させてブラックミュージック専門のBARを

オープンさせた者もいたりします。

本当に悪意のある人種差別と一食単にしてほしくないと

考えてしまいます。。

ですが、製造中止になってしまいその姿を消してしまった

ダッコちゃんだったのですが、

それだけで終わった訳ではなく、長年の月日をかけて

再び蘇ったことと、ダッコちゃんに愛を注ぎ復活させた人達の情熱に

嬉しさを感じてしまいます。

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